自然の恵み、有機質宝石の魅力とは

自然の恵み、有機質宝石の魅力とは

1.有機質宝石とは?

有機質宝石という言葉を聞いたことがありますか?
ある、という方のほうが珍しいかもしれませんね。有機宝石とも言いますが、有機質素材でできている宝石、すなわち生物の遺骸や生物に起因して生成された物質でできている宝石のことです。
ダイヤモンドやルビー、サファイアなどの鉱物は無機質宝石で、宝石はほとんどがこの無機質宝石です。もちろん、どちらも宝石であることに変わりはありません。

ただ、一般に有機質宝石は硬度が低く、酸やアルカリに弱いので、取り扱いには注意が必要なものが多いです。
ダイヤモンドなどの自然が作り出す鉱物という無機質宝石も地球の歴史に思いを馳せてしまいますが、生物が遺した有機質宝石はなんだか過去からのメッセージのようでこれもまた壮大なロマンを感じますね。

2.有機質宝石の紹介

 

真珠

2.有機質宝石の紹介 真珠

現在市場に出回っている真珠は基本的に養殖です。
真珠は貝の中で生成されます。天然の真珠はたまたま貝の内部に入った混入物に貝が体内で作った何重もの層を重ねることによってできます。養殖の場合は貝の中に核となるものを入れ、ある程度の大きさになるまで数年かけて育ててゆきます。
天然でも養殖でも、必ずしも綺麗に育つわけではありません。市場に出回るのは育ったパールのうち半分ほどだとか。まん丸で照りが良く、傷がなく大きいものが良いとされますが、バロックパールなど形が不揃いなものも人気です。

真珠にはいくつかの種類があります。「あこや真珠」「白蝶真珠」「黒蝶真珠」「南洋ゴールド真珠」「淡水真珠」などです。また、貝の種類により色も様々です。ぜひ、お気に入りの真珠をみつけてみてください。

珊瑚

2.有機質宝石の紹介 珊瑚

宝石として使用される珊瑚は「貴重珊瑚」や「宝石珊瑚」と呼ばれるもので、私たちが海で見つける珊瑚とは別です。また、色も重要で、最も価値が高いとされているのは桃色珊瑚と真っ赤な珊瑚です。珊瑚は乱獲による数の減少が年々深刻になっています。

中でもアカサンゴ、モモイロサンゴ、シロサンゴ、ミッドサンゴの四種はワシントン条約によって保護対象と明記されています。日本でも珊瑚の捕獲には行政の許可が必要なものの、国内のルールはまだありません。限りある資源、捕獲するばかりでなく、育てる方にも労力を使いたいものです。

琥珀

2.有機質宝石の紹介 琥珀

1千万年以上かけてできた樹脂の化石。
通常宝石というのは内包物があると価値が下がると言われていますが、琥珀は昆虫などの内包物があるほうが価値が上がることも多々あります。ちなみに、百数十万年以内のものは琥珀ではなくコパルと呼ばれます。

その他

上記の他にも「象牙(ぞうげ)」「鼈甲(べっこう)」「アンモライト」「ジェット」なども有機質宝石に分類されます。

いかがでしたか?

鉱物(無機質宝石)ももちろん魅力的ですが、有機質宝石にはまた違った魅力がありますよね。
どの宝石も一期一会、ぜひ、お気に入りの一品を見つけてみてください。

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