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喜平ネックレスとは

　喜平（きへい）とは、金やプラチナといった金属を小さなリング状にしたものを、ねじるようにして平たく潰したあと、リング同士をチェーンのように連結する手法のことを指します。すなわち、喜平ネックレスとは、喜平という手法で作られたネックレスのことです。

「喜平」の名前の由来

　喜平という名前の由来ははっきりとしていませんが、一説には「喜平」という職人の名前であることや、かつて米国の騎兵隊が使用していた武器の一部に形状が似ていたことから、騎兵が転じて喜平となった、という説もあります。

喜平ネックレスの魅力

　喜平ネックレスは昔から存在する定番のジュエリーで、リングの大きさや太さ、色などによっても大きく印象が変わってきます。そのため、長年にわたって性別や年代を問わず幅広く愛されています。通常、丸いリング同士をそのまま連結してしまうと、鎖のようにゴツゴツとした形になってしまいますが、リング一つひとつを平面になるように潰すことで金属がより一層輝いて見えるのです。

　また、喜平ネックレスは定番のデザインであることから、アクセサリーを開発・製造する過程においてデザインにかかるコストを最小限に抑えられます。通常、ジュエリーの価格は金や銀、プラチナ、ダイヤといったさまざまな素材の価格にデザイン料や加工料などが上乗せされて決まりますが、喜平ネックレスの場合は素材価格が大きな割合を占めるため、コストパフォーマンスが高いといえるのです。

喜平ネックレスに否定的な意見も

　喜平ネックレスは長年にわたって愛されているだけに、シンプルなデザインで洗練された印象のアクセサリーともいえます。しかし、アクセサリーは服やその他の小物との組み合わせ次第で印象が大きく変わることも事実。特に喜平ネックレスの場合は、洋服や小物との組み合わせを誤ると「ダサい」、「下品」といった否定的な印象をもつ人も少なくありません。

喜平ネックレスがダサいと思われる5つの理由

　「喜平ネックレス」を検索エンジンで調べてみると、関連ワードに「ダサい」などのキーワードが出てくることがあります。また、TwitterなどのSNSでも喜平ネックレスに対してマイナスのイメージをもっている人は決して少なくないこともうかがえます。

　では、そもそもなぜ喜平ネックレスに対してこのような印象を抱く人が多いのでしょうか。よくあるネガティブな意見とその理由について紹介します。

1.治安が悪い印象があるから

　喜平ネックレスは、マンガや映画、ドラマなどに登場する悪役の定番アクセサリーとして多く用いられてきました。特にヤンキーや暴走族、半グレといった人のなかには、他人より目立ちたいといった欲求が大きい人もおり、太く存在感のある喜平ネックレスが好まれる傾向があります。
また、海外のアーティストなどカリスマ性のある人のなかにも喜平ネックレスを好んで身につけているケースが多いことから、それに憧れた人もファッションアイテムのひとつとして取り入れるようになりました。
しかし、喜平ネックレスを身につけるのが特定の人に偏ってしまうことで、「そのような人と同じに見られたくない」といった心理が働き、あえて喜平ネックレスを敬遠せざるを得ない人も多いようです。

2.おじさんみたいだから

　喜平ネックレスは昔から存在する定番のアクセサリーのひとつであり、若年層だけでなく中高年のユーザーからも支持されやすい特徴があります。世代を問わず愛されているのが大きな強みではありますが、デザインに古さを感じてしまうという見方もできるでしょう。
実際に50代、60代といった世代にも喜平ネックレスを愛用しているユーザーは多く、身につけることに抵抗を抱く若年層のユーザーも少なくありません。また、喜平ネックレスに合う服や小物を選ぼうとすると、ネックレスの形状や大きさ、長さによっては中高年世代のファッションに自然とマッチしてしまうこともあります。

3.怖いイメージがある

　喜平ネックレスは、古くからアンダーグラウンドな世界で生きる人々に好まれる傾向がありました。一般的なアクセサリーとは異なり、喜平ネックレスは資産価値が高いことから、万が一自分自身に危険が及んだ場合でも現金に替えることができるためです。それだけでなく、自分自身の財力や権力を誇示する象徴としても喜平ネックレスは好まれました。
もちろん、「喜平ネックレスを身に着けている人＝怖い人」とは限りませんが、映画やドラマなどでの印象があまりにも強くマイナスのイメージだけが先行していることも事実です。
さらに、喜平ネックレスはデザインそのものがシンプルなのが大きな特徴ですが、太く存在感のあるものは無骨で硬派な印象を与えることから、一部のユーザーからは怖いと感じられることもあるようです。

4.品がない

　喜平ネックレスといえば純金でできた製品が定番ともいえますが、あまりにも存在感が強すぎるため「成金」のようなイメージをもたれることも少なくありません。もちろん、ファッションはその人の価値観や美的感覚などによっても左右されるため、必ずしも正解はありません。
しかし、胸元に身につけるネックレスは顔の位置とも近いことから、初めて目にした人であっても強烈な印象を残してしまいます。アクセサリー類はさり気なく身につけることで上品さが演出できると考える人も多いことから、喜平ネックレスは品がないと映ってしまうことも多いようです。

5.チャラい感じがする

　喜平ネックレスはシンプルなコーディネートを好む人もいれば、複数のネックレスを身に着けたり、派手なブレスレットやリングなどと組み合わせてコーディネートする人もいます。しかし、もともと存在感の強い喜平ネックレスは、それ以外のアクセサリーと組み合わせることで「チャラい」といった印象を与えかねません。
個性を追求したい、または他人より目立ちたいといった理由で喜平ネックレスを身につける人も多いですが、コーディネート次第では軟派なイメージを与えてしまうこともあるようです。

『ダサい』ではなく、
お洒落な喜平ネックレスの選び方・ポイントとは？

　喜平ネックレスは古くから定番化し洗練されているアクセサリーともいえますが、その一方で「ダサい」、「品がない」といったマイナスの印象を抱く人も少なくないことが分かります。
では、ダサいと思われないようにするためには、どのような基準で喜平ネックレスを選べば良いのでしょうか。特に注意しておきたい3つのポイントを紹介します。

素材

　喜平ネックレスの定番の素材として挙げられるのが金です。18金や24金でできた喜平ネックレスは数十万円以上の値をつけるものも多く、品質も極上で満足度は高いでしょう。しかし、金は強烈な輝きを放つことから、金素材の喜平ネックレスは「成金」や「品がない」といった印象を与えやすいものです。また、金の喜平ネックレスに負けないファッションのコーディネートは極めて難易度が高く、初心者にとってはあまりおすすめできません。

　そこで、上品さをアピールできる素材としておすすめなのが銀やプラチナです。金に比べるとギラギラ感は比較的抑えられるため、どのようなファッションにも合わせやすいといえるでしょう。
ただし、喜平ネックレスの良し悪しは素材だけで決まるものではなく、太さや長さ、ネックレス自体のデザインも大きく関係します。そのため、銀やプラチナといった素材はあくまでも参考として覚えておきましょう。

チェーンの種類

　一口に喜平ネックレスといっても、チェーンの編み方によってさまざまな種類が存在します。
もっとも基本的でシンプルな喜平は2面シングルとよばれる編み方で、チェーンの断面を見ると楕円形状になっていることが特徴です。これに対して6面ダブルや8面トリプルといった編み方もあり、6面の場合はチェーンの断面が六角形、8面は八角形になっています。面の数が多ければ多いほど重厚な印象を与える傾向があり、特に8面トリプルは太い喜平ネックレスに用いられることが多いです。

　そのため、従来のような喜平ネックレスのマイナスのイメージを払拭したい方は、6面や8面といった喜平ではなく、2面シングルの喜平ネックレスを選ぶのがおすすめです。ただし、2面シングルの喜平ネックレスのなかにも太く無骨なものも存在するため、チェーンの種類だけでなく素材や太さなども総合的に評価して選ぶことが重要です。

体型に合わせる

　アクセサリーは人の第一印象を決定づけるほど重要な役割を担う存在です。特に喜平ネックレスはシンプルなデザインでありながらも、太さや長さ、素材など多種多様で、身につける人に合わせて細かく選ぶ必要があります。

　たとえば、細身の若い女性が、太く無骨な金素材の喜平ネックレスを身につけていたらどう感じるでしょうか。その人がどのような服装をしているかによっても印象は変わりますが、多くの方は体型とアクセサリーとのバランスに違和感を覚えるはずです。
反対に、大柄な男性が細い喜平ネックレスを身につけていると、あまり存在感が感じられずアクセサリーを身につけるメリットがなくなってしまうでしょう。大柄な体型だからといって、あまりにも太く長い喜平ネックレスを身につけることは逆効果となりますが、製品を選ぶ際には自分自身の体型とのバランスを考慮することが何よりも重要といえます。

ダサいと言わせないお洒落な喜平ネックレスの付けこなし方

　自分に合った喜平ネックレスの選び方が分かったら、実際に身につける際のポイントも押さえておきましょう。今回は、喜平ネックレスを初めて購入する方に向けて、初心者でも簡単にコーディネートするためのポイントを5つ紹介します。

1.シンプルなファッションに合わせる

　喜平ネックレスは存在感のあるアクセサリーであることから、できるだけシンプルなファッションに合わせるのがおすすめです。たとえば、派手な柄や色合いのジャケットに喜平ネックレスを合わせてしまうと、お互いが主張し合い、まとまりのないコーディネートになってしまいます。
主張すべきところは主張し、抑えるべきところは抑えることが重要なため、黒または白のシャツや淡い色のジャケットなど、服装はシンプルなものを選びましょう。また、喜平ネックレスを身につけたらほかのアクセサリーと主張し合わないよう、リングやブレスレットは控えめなものを選ぶか、身につけないのもひとつの手です。

2.細いデザインを選ぶ

　初心者が喜平ネックレスをうまくコーディネートする最大のポイントは、太めのものではなく細めのデザインのものを選ぶことです。喜平ネックレスの印象を左右するのは太さといっても過言ではなく、太ければ太いほど無骨でやんちゃなイメージを与えてしまいます。
直径5〜6mm程度の比較的細いデザインの喜平ネックレスは、存在感が強すぎずシンプルなためさまざまなファッションに合わせやすい特徴があります。

3.カジュアルなファッションに合わせる

　デニムにTシャツ、パーカー、ダウンジャケットなど、カジュアルなファッションに合わせてみるのもおすすめです。シンプルな服装ほど喜平ネックレスがワンポイントとして活躍し、ワンパターン化しがちなコーディネートにも遊び心を加えることができるでしょう。

4.重ねづけする

　アクセサリーのコーディネートに慣れていないと、喜平ネックレスを身につけただけではシンプルすぎて物足りなく感じてしまうこともあるでしょう。太めの喜平ネックレスを選ぶのもひとつの手ではありますが、一歩間違えてしまうと今回紹介したようなマイナスの印象を与えかねません。
そこで、このような場合におすすめしたいのが重ねづけです。重ねづけとはその名の通り、複数のアクセサリーを重ねるようにして身につけるコーディネート手法のことで、ネックレスであれば2〜3本程度を身につけるのがおすすめです。
同じ太さの喜平ネックレスを身につける場合には、長さが異なるネックレスを選ぶようにしましょう。また、喜平ネックレスとペンダントなど、あえて異なる種類のアクセサリーを身につけるのもおすすめです。

5.フォーマルな席に合わせる

　喜平ネックレスは製品そのものの品質が高く、パールやダイヤにも負けない存在感を放ちます。そのため、カジュアルな場だけでなくフォーマルな場に身につけていくのもTPOをわきまえた方法といえるでしょう。
特にフォーマルの場では黒のジャケットに白のシャツなどシンプルな服装がメインなため、喜平ネックレスも合わせやすいはずです。ただし、このような服装に合わせる場合には、あまりにも太い喜平ネックレスは浮いてしまうため、細めのものをチョイスすることが重要です。

人気が高くおすすめの喜平ネックレス

　デザインによって大きく印象が変わる喜平ネックレスですが、初心者にもコーディネートしやすい商品にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、初めて喜平ネックレスを身につける方にもおすすめの人気商品を3つ紹介します。

1.プラチナ喜平ネックレス2面 20g 50cm

2.K18イエローゴールド 喜平ネックレス 2面 シングル 3g 50cm

まとめ

　昔から定番のデザインでありながらも、「ダサい」、「品がない」とネガティブな印象を抱かれることもある喜平ネックレス。しかし、太さや長さ、素材によっても印象は大きく異なり、TPOに合わせて使い分けることで良い印象を与えることもあります。

　今回紹介した喜平ネックレスの選び方やコーディネートのコツ、さらにはおすすめの商品なども参考にしながら、自分にぴったりの1本を探してみてはいかがでしょうか。