シルバーってどんな素材?金との違いとは?

1. シルバーという素材について

シルバーという素材について

シルバー=銀、ということは皆さんご存知ですよね。
言うまでもなく、貴金属の一種です。
ジュエリーはもちろん、貨幣にも使われていますし、鏡、写真、医療現場、食品、日用品など様々な場面で使われる貴金属です。ジュエリーでは「シルバー925」や「スターリングシルバー」なんて言葉をよく聞くのではないでしょうか?
「シルバー925」というのはシルバーを92.5%、その他の金属を7.5%含んで作られた銀合金のこと。実は「スターリングシルバー」も含有率は同じなのです。では何が違うかというと、銀以外の7.5%の金属を銅のみでつくられたものが「スターリングシルバー」と呼ばれます。少しでも銅以外の金属が入っている場合はスターリングシルバーを名乗ることはできないので「シルバー925」と言う表記になります。

その他にも「シルバー999(=シルバー99.9%)」「シルバー958(=シルバー95.8%)」「シルバー950(=シルバー95%)」などもありますが、シルバーは柔らかい金属ですので、これらは変形しやすいので注意が必要です。

2. シルバーのメリット・デメリット

シルバーのメリット・デメリット

シルバーというとやはり皆さん一番気にされるのは黒ずみとアレルギー反応ではないでしょうか。
ここでは、シルバーのメリットとデメリットについてお話しします。

メリット

・ゴールドやプラチナに比べて安価である
・メタルやメッキと違ってお手入れをきちんとしていればかなり長く使える

シルバーのメリットと言えば、やはり手に入れやすい値段ですね。地金の価格が抑えられるから、同じデザインでもシルバー製のものはゴールドやプラチナに比べてかなり安価で手に入れることができます。
また、コーティングやメッキされたジュエリーはコーティングがはがれてしまったり、変色してしまったり、なかなか長く使うことは難しいですが、シルバージュエリーはきちんとお手入れをしていればとても長く使うことができます。

デメリット

・ゴールドやプラチナと違って黒ずみが出やすい
・物によってはアレルギー反応が出やすい

メリットの部分で「きちんとお手入れをしていればとても長く使うことができる」と説明しましたが、シルバーはこまめなお手入れが必要な素材です。ゴールドやプラチナは基本的にサビや黒ずみはほぼ出ませんが、シルバーは空気や皮脂、汗による黒ずみが出やすいです。毎日使っている分にはあまり気になりませんが、一度しまうと次使おうと出した時には真っ黒に・・・!なんてことも。しまう前にしっかりと汚れを拭き取り、できれば空気に触れにくい状態で保管しておくのが良いので、ひとつひとつジップロックに入れてできる限り空気を抜いておくなどの保管方法がおすすめです。

アレルギーに関しては、シルバー素材がアレルギーを引き起こしやすいというより、その他の素材によるアレルギー反応が多いようです。前の章でご説明した通り、シルバーはシルバーとその他の素材を混ぜて使われることがほとんどです。そのため、ニッケルやアルミニウムなど、アレルギーを引き起こしやすい金属と混ぜて作られたジュエリーはやはりアレルギーを引き起こしやすくなる、というわけです。
ですので、アレルギーの心配があるけどシルバージュエリーを身につけたい、という方はシルバーと銅のみで作られているスターリングシルバーの方が安心です。(アレルギー反応が起こらない、というわけではありませんのでご注意ください)

3. 金との違いは?

金との違いは?

金もシルバーも古くからある貴金属です。どちらも希少性が高く美しく輝く貴金属。硬度は金の方が高いのでシルバーの方が傷がつきやすいと言えます。しかし、シルバーは金よりも磨けば磨くほど輝きを増す貴金属でもあります。金属の中でも最大級の反射率を有し、磨けばプラチナよりも輝くとも言われています。燻やマット、美しい輝きなどを楽しめるのもシルバーの特徴です。価格で見るとやはり圧倒的に金の方が高いです。近年の上昇率も金の方が高いです。リセールを考えると今は金の方が資産として持っておけるという可能性もありますが(ただし、金の市場は変動するので注意が必要です)、様々なジュエリーを気軽に楽しみたいと考えるのならシルバーの方が良いかもしれませんね。

▼シルバージュエリーのお手入れ方法についてはこちらをお読みください。

素材別お手入れ方法
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