1.指輪の刻印の意味とは

指輪の内側に打たれている数字やマークを「刻印」と呼びます。 刻印の種類は複数ありますが、以下では代表的な3種類の刻印の意味を解説します。

①素材や石の大きさの刻印

K18やPt900など貴金属には金やプラチナなどの種類があり、それらの純度がわかりやすいように「金性（きんしょう）」が刻印されています。

K18や18Kなど「K」が含まれる刻印は素材がゴールドであることをあらわしており、数字が大きくなるほど金の純度が上がり高価になります。（海外製品の場合「Au」と表記される場合もあります。）

Ptの刻印はプラチナ素材を指しており、こちらも数字が大きくなるほどプラチナの純度が上がります。

日本製ジュエリーには、「日本の国旗」と「数字入りのひし形マーク」のホールマークを入れるよう造幣局が任意制度を設けています。
任意のため、お店で販売されているジュエリーすべてにホールマークがあるわけではありません。 ちなみにアンティークジュエリーには、鷲の頭や馬の頭、犬の頭が刻印されておりジュエリーが作られた年代や素材がわかるようになっているのです。

また、指輪に宝石がついていれば宝石のサイズも刻印されていることがほとんどです。
0.314や1.09などの数字は、ダイヤモンドのカラット数をあらわしています。
自分の指輪のダイヤモンドのカラット数を忘れてしまっても、刻印があればすぐにカラット数がわかるのです。

②ブランドの刻印

ティファニーやカルティエなど、ブランドショップで購入した指輪にはブランドの刻印が入っています。
ブランドの名前がそのまま刻印されている場合や、頭文字だけをピックアップしたもの、ロゴマークなど図柄が刻印されているケースがあります。

③記念日などの刻印

結婚指輪の場合、結婚記念日や二人にとって大切な記念日を刻印されている方が多いです。
二人のイニシャルと日付が入っていることが多く、中には2本上下に重ねると絵柄が完成するなど遊び心のあるデザインもあります。

ほかにも手書きのイラストをそのまま刻印にできたり、日本語で刻印ができたり、刻印の入れ方はアイデア次第で無限大です。

2.金やプラチナの刻印について徹底解説

ここからは、素材別に刻印の内容を詳しく解説します。

金

金の刻印は「K」や「Au」が入っており、数字が大きいほど金の純度が高いです。
以下は代表的な金の品位です。

プラチナ

プラチナの刻印は「Pt」や「Pm」が入っており、数字が大きいほどプラチナの純度が高いです。
以下は代表的なプラチナの品位です。

シルバー

シルバーの刻印は「SV」や「Ag」が入っており、数字が大きいほどシルバーの純度が高いです。
また純度が92.5%のシルバーは「スターリングシルバー」と呼ばれています。100%のうち、92.5%がシルバーで残りの7.5%は「銅」を使用しているもののみが「スターリングシルバー」を名乗れるのです。7.5%に銅以外のものを混ぜると「スターリングシルバー」は名乗れません。

3.刻印についてのよくある質問

刻印についてのよくある質問を紹介します。

持っている指輪に刻印を入れられる？

可能です。指輪の幅や大きさにより入れられる刻印の文字の量が変わります。

刻印は消せる？

刻印は消せます。ジュエリー修理専門店では、刻印部分を磨いて刻印を消しています。
刻印が浅ければ磨く量も少なく済みますが、深く刻印されている場合は磨きも多くなり指輪が薄くなる可能性があります。

刻印がよく見えないときはどうしたらいい？

肉眼で刻印が確認しづらい場合、専用のルーペを使用する方法があります。

しかしルーペを用意するのが難しい場合、スマートフォンで刻印部分を確認する方法があります！
ジュエリーの刻印部分をスマートフォンで撮影し、写真をズームして見ると、刻印が読めるケースがあります。もちろん、ルーペに比べると読みにくくはなってしまいますが確認のみであればとても手軽な方法です。

4.まとめ

ここまで、刻印の意味や金の品位について解説しました。

自分で刻印が確認できないときは、ジュエリー専門店へのお持ち込みがおすすめです。
ジュエリー専門店では、プロがルーペを使って刻印を確認いたします。
刻印で金の種類がわかると、指輪のサイズ直しができるかどうかわかったり、買取ショップに持ち込んだ場合いくらになるのかわかったりします。

ぜひお持ちの指輪の刻印をチェックしてください。