葬儀で着けていいアクセサリーとは?徹底解説
お葬式の時、パールのネックレスがOKなのはなんとなく知っているけど、その他は?
普段つけているジュエリーは全部外さないといけない?
場面が場面なだけに、心配になりますよね。
今回はそんな疑問にお答えしようと思います。
目次
1. 葬儀で着用してもいいジュエリー
2. OKなパールとは
3. NGなパールとは
4. メイク、ネイル、髪型、時計は?
1. 葬儀で着用してもいいジュエリー
実は、和装と洋装で着用可能なジュエリーが違うんです。
それぞれ見ていきましょう。
和装の時
和装の時は基本的に結婚指輪のみ、です。
最近では婚約指輪もOKという声も聞きますが、ダイヤモンドなどの華美なジュエリーは避けるべきとされているので、着用しないほうが無難かもしれませんね。
結婚指輪も、シンプルなものではなくデザイン性の高いものやエタニティリングなど宝石の多いものは避けた方が良いでしょう。
あれ?パールのネックレスは?と思われた方もいらっしゃいますよね。
そもそも日本では着物にアクセサリーをつける習慣がなかったので、和装の際にはこれらはマナー違反。 実は、結婚式でも和装での参加の場合はアクセサリーはいらないんです。
洋装の時
パールの1連ネックレス、1粒ピアス(イヤリング)、そして結婚指輪です。
西洋では「モーニングジュエリー」と言ってこれらを着用することが多く、日本でも洋装での参加の場合はこれに倣うという風習が根付いたようです。 このモーニングジュエリーとして真珠を身につけるようになったのは1965年、イギリスのエリザベス2世がウィンストン・チャーチル元首相の国葬で身につけたことがきっかけと言われています。
モーニングジュエリーといえば、最近、雅子様がエリザベス女王の葬儀の際に身につけて話題になったジェット、という漆黒の宝石もその一つです。こちらも真珠同様海に眠っているジュエリーですが、こちらは樹木の化石です。
2. OKなパールとは
では、洋装の時に着用できるネックレスやピアス(イヤリング)ですが、パールならなんでもいいのかと言うとそういうことではありません。 大前提として、ネックレスは1連、ピアス(イヤリング)は1粒です。
また、シンプルなラウンド型(円形)で大きさは7mmから8mm程度。
色は白、グレー、黒です。
ネックレスの長さは40cm程度が良いとされています。
パールは人口でも天然でも問題ありません。
ネックレス、ピアス(イヤリング)共に金具はホワイトゴールド、プラチナなどのシルバーカラーにしましょう。
3. NGなパールとは
大きすぎるパール、また、色味がピンクやゴールドのパールもやめておきましょう。バロックパールなどの丸型ではないパールもNGです。
ネックレスでは長いものや2連、3連のもの、さらに一粒パールのネックレスなど金具が多く見られるもの、ピアス(イヤリング)では揺れるものや、金具が金色のものはNGです。また、2粒以上のものもだめです。ネックレスやピアス(イヤリング)でパールがOKならばリングもパールならOK?と思いがちですが、リングはNGです。 リングはパールのシンプルなものでも着用は避けてください。
4. メイク、ネイル、髪型、時計は?
メイク
シンプルであまり色を使わないメイクにしましょう。濃いアイラインやラメの入った化粧品はNGです。
女性の場合、ノーメイクは失礼とされてしまいますので、薄くシンプルなメイクをするようにしましょう。
ネイル
基本的にNGです。
すぐに落とせる場合は落として参列、もしジェルなどのすぐに落とせないものの場合は、黒い手袋で隠すという方法もあります。しかし、参列者ではなく、親族側の場合は必ず落としましょう。
髪型
髪の毛が肩につくくらいの長さがある場合はひとつに結んでおきましょう。結ぶ位置は耳より下にしましょう。
髪色はもちろん黒もしくはそれに近い色が好ましいですので、もし明るい色にしている場合はドラッグストアなどに売っている1日だけ染めることができるカラー剤でも構いませんので暗い色にしましょう。また、髪留めやゴムは黒。装飾のついているものは避けてください。
時計
時計はもし可能ならはずして参列してください。
時間を気にしている、おしゃれを楽しんでいる、という印象を与えてしまうからです。もし、どうしても着用が必要な場合はシンプルなものを着用するようにしましょう。
ゴールドのフェイスやベルトはNG。しかし、お葬式の場では革製品も殺生を想起させるということからNGとされていますので、クロコなどの目立つ革ベルトも避けてください。また、文字盤は黒などの目立つ色、さらに大きなフェイスのものは避けましょう。
ここに書いてあること以外にも、地方によってはNGとされるものもあるようです。
特に、親族側は気をつけたほうがいいこともありますので、心配な場合はその土地に住まわれているご親族の方々に聞いてみると安心ですね。